広島市議会議員(安芸区)

今日はミッドウェー海戦の日

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 昭和17年の今日、ミッドウェー海戦がありました。4隻の空母、加賀、蒼龍、飛竜、赤城が撃沈され、連合艦隊が事実上壊滅し、日本の敗戦が決まった戦いと言っても過言ではないでしょう。真珠湾で華々しい戦果を上げてからわずか半年です。以後は負け続けて、3年後に終戦を迎えることになりました。

 軍部を含めて為政者たちは、その3年間に停戦すべきであったと返す返すも悔やまれます。そうであったなら、今のように中国の増長を許すこともなかったでしょうし、韓国の非礼な振る舞いもなかったでしょう。

 安芸区矢野に、ミッドウェー海戦に従軍した方がいらっしゃいました。数年前に亡くなられましたが、その眼光の鋭さは90歳を過ぎても衰えることがありませんでした。まさに帝国軍人を具現したような方でした。その方の前に出るときには緊張したものです。

一気に読んだ「弱い男」、「お迎え体験」、「警視庁科学捜査官」

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 昨夜ほろ酔いで早めに床に就きました。深夜に眼が覚めて上の3冊を一気に読みました。おかげで寝不足です。

 

  「弱い男」は昨年2月に亡くなった、野村克也さんの著書です。試合後のぼやきは良く知られていましたが、データを重視した名将、知将の印象でした。ところが、この中では一貫してぼやきが書き連ねられ、自ら弱さをカミングアウトています。沙知代さんが亡くなって弱気になったのが大きく影響したのでしょう。高齢の男やもめの悲哀が伝わってきます。

  父親が戦死したため、幼い頃は町内で一番貧しかったと回想しています。選手として南海ホークスロッテオリオンズ西武ライオンズ、監督としてヤクルト、阪神楽天を歴任していますが、そのうち沙知代さんが原因で南海と阪神を解雇されています。

  克也さんは沙知代さんのことを「ドーベルマンのような女」と表現しています。銀座のホステスから電話があると、電話を取り上げ、相手を恫喝した後、その携帯は「すぐお亡くなりになった」そうです。一体何本の携帯を折られたことか?と笑わせます。さらに彼女が語っていた経歴は全部ウソだったとも述べています。実の子どもを「拾ってきた」だなんて嘘をつく女が他にいるものかとも書いています。その一方で「野村克也―沙知代=ゼロ」とのろけています。

  終わりに、「沙知代がいたから、こんな弱い自分が何とか生きて来られた。私は本当に幸せだった。」と述べた上で、「さて、どんな死に方をするかな。もう十分にいきたよ。」と結んでいます。

  はじめて野村克也さんの実像に触れて、改めてその偉大さに感服です。

  あとの2冊については別の機会に。

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吉良上野介の正しい振り仮名は?

  いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 コロナでヨレヨレのカープとライオンズが引き分けました。何とも評価が難しい試合結果でした。

 昨日、「忠臣蔵の決算書」を読みました。あまりの面白さに数時間で読み終えました。内容は次回に書きます。

 忠臣蔵の中では吉良上野介がヒール役で登場します。わたくしも若い頃は上野介は賄賂好きな暴君だと思っていましたが、実像は異なるようです。公家との折衝を担う役職のうち、最も高い高家筆頭は生半可な人材では務まりません。嫡子である上杉綱憲が治めた米沢藩でも上野介は慕われたようです。

 

 さて、その上野介の正しい振り仮名はどうでしょうか。「こうずけのすけ」か「こうづけのすけ」か?

 ネット検索の際、「こうづけのすけ」では検索不能です。「こうずけのすけ」なら上野介と出てきます。

 古代に群馬県一帯は毛の国(けのくに)と呼ばれていました。これが上下に分けられて大宝律令の時代に「上毛野国」と「下毛野国」となりました。その後、「毛」が取れて「上野国」と「下野国」となりました。読み方はそれぞれ「かみつけのくに」「しもつけのくに」です。この場合の「つ」は「何々の」という所属を表わす意味です。つまり「かみつけ」は上側の毛の国ということです。「しもつけ」は現在でも残っていますが、一方の「かみつけ」は「こうづけ」と変化しました。上を「こう」と読むのは「上月」を「こうづき」と読むのと同様です。「こう」に続く「つ」が濁ります。

 しかし現在かな使いでは「こうずけ」と振ることになっています。わたくしは「こうづけのすけ」に拘りたいのですが難しいようです。

 ちなみに、「上毛野国」と「下毛野国」を合わせて「両毛(りょうもう)」と言います。今でも二つの地方を結ぶJR両毛線が走っています。

 さらに余談ですが、何々のを意味する「つ」については面白い記憶があります。「目白の闇将軍」と呼ばれて権勢を恣にしていた田中角栄のことを故渡部昇一は、「たのなかつすみのさかえのみこと」と呼びました。さすがに古典に通じた渡部だと感服するとともに、その呼び名の可笑しさに笑い転げました。

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イヤホンには便座の20倍の菌がいる

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 興味深いニュースを眼にしました。最近、若者の外耳道炎が増えています。多くの患者が長い時間イヤホンを使っていたと話していたことから調査して分かったことです。イヤホン、パソコンのキーボード、便座の菌を比べました。どう考えても便座が最大だと思いましたが、なんとトップはイヤホンで、便座の20倍もの菌数でした。

 多くの患者は耳が痒くなり、綿棒や耳かきで強く外耳道を擦っていました。これが外耳道の皮膚を傷つけ、感染を起こす原因となります。

 外耳道炎の症状で最も多いのは耳の痛みです。とくに耳介(耳たぶ)を引っ張ると痛みが増強します。わたくしも小学生時代の夏休みに外耳道炎に罹りました。あのときの耳の痛さは忘れられません。外耳道炎は夏に多く、プールや海水浴で耳に水が入ることで起こると言われていましたが、様変わりしているようです。

  また、原因となる菌は黄色ブドウ球菌が多く、イヤホンを触った手から食物に移って、食中毒にもつながります。

 ニュースでは最低でも週に1回は綿棒やウエットティッシュなどを使って、イヤホンを細かく掃除することを勧めていました。長時間イヤホンを使うことは将来の難聴になる危険性も指摘されています。最近は耳に入れるのではなく、骨からの振動で音を聞くタイプのイヤホンもあります。イヤホンには外耳道炎や難聴のリスクがあることを忘れないで。

 購入した本

1.怒羅権と私  彩図社

   半グレに認定された怒羅権誕生の裏には差別と貧困があった

2.広島大学は世界トップ100に入れるのか  PHP新書

3.吃音  新潮文庫

   当事者が語る伝えられないもどかしさ

4.文豪の凄い語彙力  新潮文庫

5.お迎え体験  宝島社

   そろそろ読んでおきましょう。人は死の直前に何を見るのか?

6.疫病と世界史  中央公論新社

7.関ヶ原の決算書  新潮新書

   金がなければ戦はできぬ

8.人類対新型ウィルス 私たちはこうしてコロナに勝つ  朝日新書

   コロナの比ではなかったスペイン風邪の感染爆発

9.自分のことは話すな  幻冬舎

   自分のことをわかってほしいと思うことほど傲慢なことはない

10.反日種族主義との闘争  文藝春秋

   「反日種族主義」の著者が改めて韓国大法院に喝!!

11.アメリカの政党政治  中公新書

12.雪辱  

   井伊直弼は暴虐な政治家だったのか?稀代の茶人であり、居合の達人であった直弼の実像に迫る。わたくしは直弼を高く評価しています。

13.広島平和記念資料館は語りかける  岩波新書

   前館長、志賀賢治氏の著作

14.約束の地  集英社

   バラク・オバマ回顧録。上下2巻の大作。

15.弱い男  星海社新書

   昨年亡くなった野村勝也氏の最後の遺言。自分は常に弱かったと告白。

16.経理から見た日本陸軍  文春新書

   戦争にはいくらかかったのか?

17.警視庁科学捜査官  文藝春秋社  

   地下鉄サリン事件、和歌山カレー事件を担当した捜査官の回顧録

チェルノブイリ原発事故から35年

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 3月には福島原発事故のニュースがマスコミを賑わしました。昨日、4月26日はチェルノブイリ原発事故が起こった日です。1986年のことです。わたくしの知る限りこれを扱ったニュースはありませんでした。35年前に他国で起こったことはもうニュースバリューがないのでしょうか。

 最近、電気自動車がもてはやされていますが、原発なしでどうやってエネルギーを生産するのかまだ方向性が見えません。電気自動車が救世主のごとく喧伝されていますが、わたくしは懐疑的に見ています。