広島市議会議員(安芸区)

「はだしのゲン」について

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 台風の影響で生暖かい風が吹いています。今夕に予定されていた2年に1回の当地の夏祭り「サマーフェスティバル・イン・ほことり」は中止になりました。準備していただいた役員の皆様のご労苦に感謝します。友人の南一誠さんの歌も聞くことができず残念です。


 広島市出身の中沢啓治の漫画「はだしのゲン」が物議を醸しています。松江市教育委員会が閲覧を制限したことに端を発しました。最終的には閲覧制限は撤回されましたが、はたしてこれでよいのか疑問に感じています。
 

 中沢さん本人が語っているように、原爆の悲惨さを伝えるにはこれでも不十分でしょう。被爆体験を伝えるための作品としては評価できます。
 しかし、なぜ中国での日本軍の残虐行為が描かれなければならないのか解りません。中国人の首を切り落としたり、婦女暴行をしたり、妊婦の腹を切り裂いて胎児を取り出すなど残虐な場面を子供に見せてよいはずはないでしょう。松江市教育委員会に閲覧制限を求めたのは、こうした歴史的に証明されていないことを描いたことを問題視したためです。


 わたくしが初めて被爆体験を聴いたのは、中学1年生の8月6日でした。当時通っていた広島鯉城中学(現城北中学)では夏休みに補習がありましたが、数学の先生が授業を行わずに自らの被爆体験を50分にわたって話してくださいました。大変な衝撃を受けたことを思い出します。
 同様に、先の戦争は日本がすべて悪かったという論調も幼い頃に聴かされて、信じ込んでいた時期もありました。中国や韓国が幼児期から反日教育をなされて、洗脳されているのと同じでした。


 作品の中で、ゲンは「天皇が最大の戦争犯罪人だ」とか、「天皇は刑務所に入るべきだ」とか、天皇のことを「貧相な面をしたじいさん」だとか罵っています。「日本軍は中国、朝鮮、アジアの各国で3000万人以上の人を残虐に殺してきた」とも語っています。それは作者自身の考えでしょうが、このような表現は子供に対して悪影響がないはずがありません。これは表現の自由とは全く次元の違う話です。
 学習指導要領には、「天皇について理解と敬愛の念を深める」と書かれています。この作品は明らかに学習指導要領から逸脱しています。この作品を推奨し、今回の閲覧制限に反対しているのが朝日新聞日教組であることを見ても、反日的な内容であることは確かです。
 わたくしは、「はだしのゲン」が学校の図書室にあることは不適切であると思います。

注文した本
1.「日本人の知らない日本語(1)」 メディアファクトリー
  ときどき、発生練習のために小説を朗読しています。芥川龍之介の短編で知らない単語が多数  出てきてショックを受けました。
2.「医者に殺されない47の心得」  アスコム
  嫌な題名の本ですが、読んでみます。