広島市議会議員(安芸区)

早乙女(さおとめ)の季節です

 
  美瑛・富良野(Masumi Takahashi)

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 なんと心地よい朝でしょう。こんな日は体の中から力が湧いてくる気がします。昨日行われた衆議院山口2区の補欠選挙民主党候補が当選しました。自民党候補との得票数の差は約2万票でした。大差と言えるでしょう。年金問題道路特定財源後期高齢者医療保険など国民の怒りがぶつけられたような気がします。わたくしも自民党員ですが、今回の逆風は身をもって感じました。今秋にも衆議院総選挙がありそうな雲行きですが、与党には厳しい結果になりそうです。

 さて、わたくしの近所の田んぼには、田植えの準備で水が張られています。「早乙女(さおとめ)」の季節です。早乙女とは田植えをする若い女性のことです。実際に早乙女を見たことはありませんが、古い時代の農村の風物詩だったのでしょう。先日、店頭で「唱歌」というCDを見かけ、懐かしさから買い求めました。この中に「夏は来ぬ」がありました。この歌の作詞者は佐佐木信綱ですが、2番の歌詞は「さみだれのそそぐ山田に さおとめが裳裾ぬらして 玉苗ううる 夏は来ぬ」です。「五月雨が集まった山の田んぼで早乙女が着物の裾を濡らしながら苗を植えている。夏が来たんだな。」という意味です。情景が目に浮かぶような素晴らしい歌詞です。美しい日本語です。

 早乙女という言葉からわたくしは、もう一つのことを連想しました。ご存知「旗本退屈男」、早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ)です。俳優北大路欣也の父である故市川歌右衛門の当たり役でした。額の三日月型の傷を指して「天下ご免の向こう傷」と啖呵を切る姿を覚えています。主水之介の「介」は元来は律令制度の位です。「守・頭(かみ)」、「介・輔・助(すけ)」、「尉(じょう)」などお聞きになったことがあるでしょう。守・頭はトップを、介・輔・助はナンバー2、尉はナンバー3のことです。例えば、忠臣蔵に登場する播州赤穂藩主の浅野内匠頭長矩(たくみのかみながのり)は「頭」ですから、敵役の吉良上野介義央(こうづけのすけよしなか)よりも位が上であることを意味します。また、桜吹雪の彫り物で有名な「遠山の金さん」の正式名は「遠山左衛門尉景元(さえもんのじょうかげもと)」ですから、上野介よりももう一つ下の位となります。
 主水(もんど)とはその文字から水に関係した職場のことです。ですから、主水之守とは現在の水道局長、主水之介とは水道局次長という意味になります。面白い意味が隠されているものです。広島市の「主水之守」も「主水之介」も広島市民のためにがんばってくれています。