広島市議会議員(安芸区)

自由民主党を離党しました(1)

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 盆休みで街は静かです。昨夕はアステールプラザで行われた「8.12慰霊の夕べコンサート」を鑑賞しました。実行委員長の碓井静照広島県医師会会長の挨拶と秋葉市長の祝辞に続いて、バイオリンやクラリネットなどのクラシック音楽や長野文憲さんのギター演奏、詩歌の朗読など盛りだくさんの内容でした。わたくしの家内(北垣内 秀響)も、主宰する「ひびきの会」の弟子や女学院大学の学生とともに筝曲演奏を行いました。
 さて、わたくしは一昨日(8月12日)、自由民主党に離党届を提出し、無所属となりました。これまで一貫して自民党を支援してきましたが、現在の自民党はわたくしの政治信条とは大きく離れてしまいました。医師としても、地方議員としても自民党を支援することはできません。離党の理由を書きます。
 

1.自由民主党によって医療が崩壊したこと。         
 2004年から始まった新臨床研修制度によって、医師は都市部の大きい病院に集中し、医療の地域間格差が拡大しました。大学医学部には人材が集まらず、大学が担ってきた医師派遣機能がなくなりました。地方の病院の医師引き上げはこれが原因です。また、小泉内閣骨太の方針によって、社会保障費は平成14年から平成20年までの7年間に亘って毎年2200億円削られました。これらにより、医療は回復が困難なレベルまで崩壊しました。もう救急車に乗っても、安心できる時代は終わりました。後期高齢者医療制度も決して高齢者にとって改善された制度になっていません。さらに、介護保険の給付を受けられない介護難民も増加しています。国民の生命、健康は粗末に扱われています。
 その一方で、労働保険特別会計には黒字であるにもかかわらず、一般会計から毎年2000億円が繰り入れられています。2008年度だけで8000億円の黒字になると予想されています。貯まりに貯まった黒字は累計で4兆円です。貯まった保険料の使い道のひとつが、労働省天下り先であり以前は「雇用促進事業団」と呼ばれた独立行政法人雇用・能力開発機構」が580億円もの巨費を投じて京都府に作った「わたしの仕事館」です。「わたしの仕事館」には毎年20億円もの維持費が投入され続けています。また、1兆円を使って14万戸を建設した「雇用促進住宅」は空き部屋が続出しています。
 社会保障費を毎年2200億円削減する一方で、黒字の労働保険特別会計には2000億円が繰り入れられている。このようなことが同じ厚生労働省の中で行われているのです。

 離党の理由の2番目は次回に書きます。