いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
盆休みも終わり、また元の生活に戻りました。皆様、お疲れではないですか。
今日は、わたくしが自由民主党を離党した2番目の理由を書きます。
2番目の理由は自由民主党によって地方自治体の財政が急速に悪化したことです。
小泉内閣が提唱した三位一体改革は次の3点からなっています。
(1)国から地方への国庫補助負担金などを縮減する。
(2)地方交付税(地方自治体の財政格差を是正するため国から地方に配分される税金)を抑制する。
(3)上の(1)・(2)を補うために国税を地方税に移すという「税源移譲」を行う。
しかし、実際には国庫補助負担金と地方交付税が大きく削減されたにもかかわらず、税源移譲はわずかなものでした。平成16年から3年間に地方全体では6.8兆円もの財源を失いました。その内訳は
国庫補助負担金などの縮減 −4.7兆円
地方交付税の削減 −5.1兆円
税源移譲 +3兆円
差し引き−6.8兆円です。
広島市の影響額は3年間で−200億円です。その内訳は
国庫補助負担金などの縮減 −70億円
地方交付税の削減 −204億円
税源移譲 +74億円
差し引き−200億円です。
以上のような財政の枠組みはそれ以後も続いており、全国の自治体は一様に財政難に苦しめられています。三位一体改革という美名の下に、国の財政再建のために地方が切り捨てられました。
次回は離党の3番目の理由を書きます。