いい顔、ふやそう。沖宗正明です。立春を迎えたとは言え、寒い日が続きます。暖かさが待ち遠しい季節です。
こんな季節になると唱歌「早春賦(そうしゅんふ)」を思い出します。
春は名のみの風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず
氷解け去り葦は角ぐむ
さては時ぞと おもうあやにく
今日もきのうも雪の空
今日もきのうも雪の空
春と聞かねば知らでありしを
聞かば急(せ)かるる 胸の思い
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か (吉丸市昌作詞 中田 章作曲)
わたくしは3番の歌詞が好きです。
春になったと聞かなければ知らなかったのに、聞いたばかりに余計に本格的な春が待ち遠しくなる気持ちがよく現れています。
さて、過活動膀胱(かかつどうぼうこう)という言葉を聴いたことはありませんか。最近はテレビのコマーシャルで見るようになりました。
尿意切迫感と頻尿のふたつの症状があれば過活動膀胱と呼ぶことが2002年に国際学会で提唱されました。尿失禁の有無は問いませんが、伴うことが多いようです。
尿意切迫感とは、尿意を催したとき我慢できないことを言います。極端な場合にはトイレが間に合わず、失禁することもあります。これは膀胱の筋肉が本人の意思に関係なく収縮することによって起こります。
治療は膀胱の括約筋を鍛える「膀胱底筋体操」が勧められます。薬物としては膀胱の筋肉の収縮を抑える「抗コリン剤」があります。
先に挙げた症状があれば、あきらめないで泌尿器科を受診してください。