広島市議会議員(安芸区)

日本は台湾に「恩を仇で返した」

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 暑い日が続きます。子供のころ、夏休みに炎天下で遊びまわっ多頃が懐かしく思い出されます。ラジオ体操の早起きも苦になりませんでした。あのころは、一日が長くたっぷり遊べました。年齢を重ねるにつれて時間が過ぎるのが速くなるようです。余裕がなくなっているのでしょうか?


 さて、日本国民として恥ずかしく、怒りさえ感じることがありました。文部科学省東日本大震災の被災地における大学の私費留学生に対して、国費留学生並みに、3月の1か月分(12万5千円)を奨学金として支給することにしました。ところが、国交がないという理由で、台湾からの留学生を除外しました。こんな緊急事態に国交がないとの理由で差別したのです。医療や食料供給も差別するのでしょうか?


 今回の大震災で、台湾は約170億円もの巨額の支援金を送ってくれました。それに対して日本政府は感謝の意を表していません。台湾は「親戚に礼は必要ない」とのおおらかな態度でした。
 日本統治下の台湾で、日本人技術者の八田與一が建設した「烏山頭(うさんとう)ダム」と1万6千キロに及ぶ用水路「嘉南大圳(たいしゅう)」を、世界遺産に登録しようとの動きが現地で広がっています。すでに、7万8千人の署名が集まっています。八田氏は台湾の歴史教科書に登場し、今年5月には功績をたたえる記念公園がダムの近くに完成しています。 


 そんな台湾に対して日本は、まさに「恩を仇で」返しました。なんという情けない国になってしまったのでしょうか。恥ずかしく思います。


注文した本
1.ほんとに彼らが日本を滅ぼす  幻冬舎
 危機管理のプロ、佐々淳行さんが大震災後の危機管理の甘さを指摘します。
2.我れ百倍働けど悔いなし  栄光出版社
 日商岩井の伝説の商社マン、海部八郎の実像に迫ります。ロッキード、ダグラス・グラマン事件でのマスコミ報道が正しかったのか?
3.歴史講義講演CD「昭和史」  日本音声保存
 半藤一利さんの36時間に及ぶ講演を18枚のCDにしたものです。以前、「幕末史」を聞きましたが、何度も眼から「うろこ」が落ちました。