広島市議会議員(安芸区)

元東京五輪金メダリスト桜井孝雄死去

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 昨日、日本ボクシング界唯一の金メダリスト、桜井孝雄さんの死去が報じられました。桜井は1964年の東京五輪バンタム級で圧倒的な強さで金メダルに輝きました。翌年「鳴り物入りで」プロに転向しましたが、デビュー当時から世界チャンピオンになると期待されていました。アマチュア出身らしく基本に忠実で、「打たせないで打つ」理想的なボクシングでした。1968年世界バンタム級チャンピオン、ライオネル・ローズ(オーストラリア)に挑戦しましたが、僅差で敗れました。ローズはファイティグ原田からベルトを奪ったチャンピオンです。その後、桜井は世界に挑戦するチャンスに恵まれず引退しました。あまりの強さにチャンピオンが逃げ回ったというのが実態です。


 当時ボクシングの団体はWBA,WBC,IBF、WBOなどに分裂していませんでした。しかも、ジュニアクラスもありませんでしたので、世界チャンピオンはたった8人だけでした。日本で世界選手権試合が行われるときには、銀座通りをオープンカーでパレードしたものです。それほど、世界チャンピオンは強く、尊敬もされました。しかし、強い選手には挑戦権が与えられないことが珍しくありませんでした。現在のように世界チャンピオンが50人以上も存在する時代なら、桜井は確実にファイティング原田海老原博幸のような軽量級の一流のチャンピオンになっていたでしょう。元世界チャンピオンがバラエティ番組に出て笑いものになるようなレベルではありませんでした。桜井孝雄さんのご冥福をお祈りします。。


 昨年12月4日、ANAクラウンプラザホテルでのパーティーの写真です。今年は和服に挑戦したいと思っています。