広島市議会議員(安芸区)

温泉に浸かるニホンザル

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 厳しい寒さの中、畑賀下本郷町内会の「とんど」に参加しました。こどもたちも楽しんでいました。


 さて、テレビなどで温泉に浸かるニホンザルを眼にします。群れのサルが仲良く、気持ちよさそうに眼をつむって温泉を楽しんでいるように見えます。ところが実際はわれわれの想像を大きく裏切るものです。


 温泉に入れるのはボスと上位のメスとそのこどもたちだけです。ボス以外のオスザルや下位のメスザルとその子ザルは入ることを許されません。それが厳然たるサルの群れとしての掟なのです。資格のないサルたちは温泉の温度40度と外界の気温マイナス20度という60度の温度格差に耐えなくてはなりません。なかには凍死するサルもいるようです。決して情けはかけない自然界の厳しさです。福祉とは「20世紀における人類最大の発明」と言われます。動物界には福祉はあり得ません。しかし、人間界も福祉の概念が薄れているようで心配です。