広島市議会議員(安芸区)

この巨大な白い山は何でしょう?

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 桜も散って、世間は落ち着きを取り戻したようです。

 

 

 上の写真を何だと思われますか?
15日に好天に誘われてブラリとドライブに出かけてみました。かつて祖母が住んでいた倉橋まで足を延ばしましたが、瀬戸内の海は心を和ませてくれます。音戸は清盛祭りを控えて盛り上がっていました。


 車中から懐かしい景色に出会いました。写真の巨大な白い山です。まさにモンブラン(Mont Blanc)。呉方面から音戸大橋を渡って左折し、早瀬に向かって進むと右手に見えてきます。山頂に見えるのはクレーンです。


 実は、この巨大なモンブランはメキシコから輸入された工業用の岩塩です。わたくしが呉共済病院に勤務していた時にもありました。当時も岩塩は月に1回メキシコから貨物船で運ばれてきていました。船が呉に着くと、フィリピン人やアフリカ人の船員が電話してきて、連れだって呉の街を飲み歩いたものです。夜遅く、はしけの最終便で約1時間かけて本船に渡り、朝まで飲み明かしました。外国船は法的には外国であり、税関を通らずに乗船してはいけないと聞いたことがありましたが、実際には検閲はありませんでした。船内では24時間不休で岩塩を積み出していました。深い船底で動くブルドーザーがミニカーのように小さく見えるほど巨大な船でした。長さは130メートルと聞きました。
 


 この岩塩は野積みされていますが、雨が降っても解けることはありません。昭和40年代末ころから日本は塩の輸入国です。入浜式や枝条流下式で塩を作っていた時代は遠くなりました。若いころの楽しい思い出に浸った一日でした。
 
注文した本
「評伝 若泉敬〜愛国の密使」 文春新書
 沖縄返還に伴う核密約のキーマンについての本です。