いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
週末は雨模様のようです。
昨日、「新 お笑い北朝鮮」（テリー伊藤著・ダイアモンド社）を読みました。「新」と冠が付いているのは１０年前に前作が出ているからです。チャラけた内容を想像していましたが全く違いました。これほどまでにテリー伊藤が北朝鮮に詳しいとは脱帽です。以前、北朝鮮に詳しい軍事評論家（重村智計さんだと記憶しています）がテリー伊藤のことを「彼の北朝鮮についての知識は並ではない」と書いていたことに納得できました。内容は、金 正日前総書記だけでなく、軍事、経済、偽札、市民の生活、スポーツ、観光など多方面にわたっていますが、結構笑えました。その一部を紹介します。
１．金 正日前総書記はインスタントラーメンが好き。とくに日本の「豚キムチラーメン」と「ラ王」が好物だとか。北朝鮮のインスタントラーメンはまずくて好みではない。
２．金 正日は三大禁止令を出した。それは
●アダルトビデオ禁止 ●男子の長髪禁止 ●女子のミニスカートと自転車に乗ることの禁止
長髪については、自分の頭髪が少なくなって長髪にできないための嫉妬から出たらしい。アダルトビデオとミニスカは自分の精力が落ちたためのひがみだとか。
３．金 正日は「５０メートルの移動プール」でリゾート気分。
海で泳ぐと危険なので、巨大な船をくりぬき海に浮かべてプールにしている。周囲には酒を飲むスペースを作り、水着の美女をはべらせている。
４．偽札作りの金メダル。
北朝鮮の経済を支えているのは覚せい剤と偽札。偽札はカンボジアルートでばらまいている。９０年代半ばにはカンボジア国内に流通している１００ドル札の４０％が偽札だと言われた。日本企業の社長は「あまりに精巧なので日本円に替えて決済できない」と頭を抱えた。本物のドルには札束の重量でチェックするために鉛が含まれているが、それもクリアーしている。あまりに精巧すぎて自分たちでもわからなくなった。アメリカ政府は有効な対抗策を見つけ出せず、ついに１００ドル札のデザインを変えた。海外で偽札をばらまき、代わりに本物を持ち帰る作戦のはずが、いつのまにかどっちが本物かわからなくなったのだからお笑い。
５．「南男北女」。北朝鮮に美人が多い。韓国では北朝鮮の女性にあこがれる男性が多い。
テリー伊藤は「あとがき」で「彼らのやっていることは、相変わらず滑稽であり、哀愁が漂い、憎めない部分がある」と述べています。核武装を目指す一方で、かけ離れた市民の実態、たっぷり笑えます。一読あれ。
アニメのカレンダー。
地下鉄のエスカレーターと改札口。
今は韓国籍の元プロボクシング世界スーパーフライ級王者、徳山昌守も英雄です。いいチャンピオンでした。
なんでも切手にしたがるようです。小泉さんも英雄？
北朝鮮の美女たち。「南男北女」で韓国人男性があこがれるのも無理はないか？
「昭 田中角栄と生きた女」も読みました。著者は、角栄を陰で支え「越山会の女王」と言われた佐藤昭子の娘さんです。昭子の「私の田中角栄日記」とは迫力が違います。意外に内容のない本でした。
「新 お笑い北朝鮮」が秀逸なので前作の「お笑い北朝鮮」も注文しました。
