広島市議会議員(安芸区)

結婚するまでのH・I・J・Kとは?

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 昨日は地元の中野東小学校で運動家が行われました。1年生の初々しさ、6年生の堂々とした凛々しさなど楽しませてくれました。


 笹川陽平をご存知でしょうか?笹川良一日本船舶振興会初代会長)の三男で、現在日本財団(旧日本船舶振興会)会長、世界保健機関 (WHO) ハンセン病制圧大使、ハンセン病人権啓発大使を務めています。自由民主党衆議院議員・笹川堯は実兄です。
 彼の著書「紳士の品格」を読みました。副題に「わが懺悔録」とあるように、人生の真摯な反省がつづられていると予想していましたが、全く違って思わずニヤリとさせられる楽しいエッセイ集でした。


 以下は次男の2度目の結婚式を前にしての家族の会話です。このとき、花嫁は妊娠5か月でした。
四男「キリスト教徒でもないのに教会で結婚式を挙げる上に、妊娠5か月。これでバージンロードを歩くのは神への冒涜だ」
三男「腹の出た娘とバージンロードを歩く花嫁の父親の心境は複雑だろう」
父「本当に相手方に申し訳ない。俺はこんな息子に育てた覚えはなかったと言いたい」
次男「何を言ってる。妊娠を確認してから結婚しろといったのは親父じゃないか」  
父「あのときは天下国家を考え、少子化問題にわが家も貢献すべきと考えた。いとおしく育てた娘の結婚式は父親にとって特別な感情らしい。それを思うと申し訳なくて慙愧に堪えない。これは隔世遺伝で俺の生き方とはあまり関係ない」
母「何をおっっしゃるの。私も式のときは妊娠3か月でしたよ。お母様に月日が合わないわねと言われて少々恥ずかしかったわ」
三男「最近の結婚はH・I・J・Lだよ。(1)エッチして(2)愛が生まれて(3)ジュニアが宿って(4)結婚するパターンで、2009年は4人に1人がそうだった」
長男「やっぱり!!これは笹川家の伝統だ」
三男「でもバージンロードは日本の結婚式場業界が勝手に作った和製英語だ。英語では Wedding aisle と言うんだ。バージンでなくても問題はない。
次男「さすが、アメリカ留学組だ。ありがとう」
四男「式で牧師が兄貴の前歴を知っていて、あなたは、また、永遠の愛を誓いますか?と言わないか心配だ」
次男「よしてくれよ、そんな冗談」
四男「式の終わりに、またのご利用をお願いしますとホテルの営業マンに挨拶されたりして」



三男「キャンドル・サービスはしないんだろ。あの由来はヨーロッパではなく、実は日本なんだ昭和45年に亀山ろうそくが消費拡大を狙って結婚式場に売り込んで始まったんだ。婚約指輪もダイアモンドで有名なデビアスが日本での指輪販売促進に給料の3か月分を定着させたんだ」



長男「親父を見てみろ。大晦日から2升以上も酒飲んで、うわばみみたいにとぐろを巻いてるぞ」
父「俺は酔っぱらってなんかいない。めでたいことは何度でもやれ」
長男「やっぱり酔っぱらってる」



 楽しい家族です。「H、I、J、K」「バージン・ロード」「キャンドル・サービス」「結婚指輪の相場」、よく勉強になりました。強面の笹川陽平の実像に触れて、楽しい本でした。

 注文した本
「検証 戦争責任」 読売新聞戦争責任検証委員会