広島市議会議員(安芸区)

職業癌

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 梅雨に入り、鬱陶しい日が続きます。子供のころ雨の日には、てるてる坊主を作ったり、「かたつむり」を採って窓ガラスに這わせたり、部屋の中でビー球で遊んだり、いろんな楽しみ方がありました。


 最近、ある職場で胆管癌が多発したことが報じられていますが、職業癌の可能性もあります。
職業癌とは、ある職業に従事することによって、特有の発癌性物質が引き起こす癌を言います。
 1775年にイギリスで煙突掃除人の陰嚢癌が報告されたのが最初です。わたくしも学生時代に病理学の講義で聴いた記憶があります。日本では1936年にガス発生炉作業者の肺癌が最初です。職業癌で最も多いのは膀胱癌などの尿路系の癌で約3分の1を占めています。次いでアスベストによる胸膜・腹膜の中皮腫・肺癌が16%です。
 そのほか、塩化ビニールによる肝血管肉腫、ニッケルカルボニルによる肺癌、ベンゼンによる白血病、クロムやヒ素、コールタールによる肺癌などがよく知られています。


 最近では、労働衛生が充実し、厳しく管理されていますが、未知の物質による癌の存在も否定できないところです。