広島市議会議員(安芸区)

消防上下水道委員会の所管施設視察(1)

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 

 8月3日、消防上下水道委員会の所管施設を視察しました。高陽浄水場、浸水対策の管渠(かんきょ)建設現場、消防航空隊基地の3か所です。今日はそのうち高陽浄水場について書きます。
 高陽浄水場では1日あたり150万立米の水を供給しています。24時間体制で水質検査も行っています。チェック項目は、カビや細菌などの微生物、トリハロメタンなどの有害化学物質、カドミウムなどの重金属、その他pH、色、臭気など100項目以上の多岐にわたっています。水の硬度は含まれるカルシウム、マグネシウムの合計量を言い、1リットル当たりの合計mg数で表します。硬度が0〜100を軟水といいます。軟水は癖がなく素材の旨味を引き出しやすいので緑茶や日本料理に適しています。硬水は西洋料理、ウィスキーの水割り、辛口の清酒作りに適しています。広島市の水道水の硬度は約20mg/lで癖のない軟水です。ちなみに東京都の水の硬度は約50、ヨーロッパのミネラルウォーターの多くは200〜300の硬度です。マニアの間で有名なミネラルウォーター、セントレックスは硬度1500です。わたくしも一度飲んでみましたが、しょっぱくてまずい水でした。
 広島市の水道水は政令市の中では最高のおいしさです。太田川水系の豊富できれいな水に感謝したいものです。
 


 最後に、原爆記念の日に因んだ話をします。広島市の水道は広島市上水道は明治31年に給水を開始して114年間、1日たりとも断水なしという輝かしい記録を誇っています。ということは、原爆投下の日も翌日も給水し続けたということです。原爆によって水道管があちこちで破損しました。その修復のために職員が穴を塞ぐ「くさび」を探し回ったエピソードがあります。当時の水道局員の労苦が記録に残っていますが、ただただ頭が下がるばかりです。