広島市議会議員(安芸区)

心配な広島市の保健衛生

  いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 今日で12月定例会が終わりました。わたくしは次の条例に反対しました。
 「広島市旅館業法施行条例」、「広島市興行場法施行条例」、「広島市公衆浴場法施行条例」、「広島市クリーニング業法施行条例」、「広島市理容師法施行条例」、「広島市美容師法施行条例」です。
 ko
れまでは国が定めていたものが、地方分権一括法によって条例で定める自由度が地方自治体に与えられたことによります。


 他都市の条例では、次のような内容が定められています。
(1)旅館や公衆浴場では「打たせ湯には循環している湯を使用しない」
(2)映画館や劇場のような興行場では「場内外で消毒する」
(3)クリーニング業では「洗濯に使用した有機溶剤の廃液・廃棄物は適正に処理する」
(4)理容師法では「顔面作業のときはマスクをすること」・「ねずみ、昆虫等の防除を行うこと」・「身体障害者補助犬法以外の動物を入れないこと」などです。


 しかし、今回の広島市の条例では上に書いたようなことが抜け落ちていたり、緩やかな規制になっています。つまり、「打たせ湯には循環している湯を使用しないように努める」となっていて、循環している湯も使えるということです。
 興行場での消毒は場内だけになっています。入口での消毒までは義務付けられていません。
 クリーニング業については、「有機溶剤の廃液等は適切に処理する」となっています。
 また、(4)については広島市条例では全く触れられていません。マスクをしなくても、仕事場にペットがいても問題ではなく、ねずみの駆除もしなくても良いということです。


 当局の答弁は、これまで支障がないので問題はないという内容でした。しかし、これではレジオネラ菌などによる呼吸器感染やノロウィルス、頭シラミなどの集団感染のリスクがあります。医師として、広島市民の健康を損ねる危険性があると考えて反対しました。


 別件ですが、12月10日現在、広島県内で
5か所のインフルエンザによる学級閉鎖の報告がされています。そろそろ流行のきざしが出ているようです。