広島市議会議員(安芸区)

子宮頸がんワクチン接種のリスク

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 台風の影響で恵みの雨かも知れません。水害が出ない程度であってほしいものです。


 厚生労働省が次のような通達を出しました。
「子宮頸がんワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。接種に当たっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください。」
 そのあとで、「子宮頸がんはヒトパピローマウィルスというウィルスの感染が原因で起こるがんです。子宮頸がんの約半分は、ワクチン接種によって予防できることが期待されています。子宮頸がん予防ワクチンは世界保健機構(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種とされています。」とも書かれています。
 

 接種を受ける側の自己責任だと言わんばかりです。これは国の姿勢として間違っているのではないでしょうか。わたくしは、このワクチンは絶対に受けるべきだと考えています。


 子宮頸がんワクチンは現在、サーバリックスとガーダシルの2つがありますが、軽い副作用には以下のようなものがあります。

発生頻度       サーバリックス               ガーダシル 
50%以上      注射部の痛み・発赤・疲労感         注射部の痛み
10〜50%未満   痒み・腹痛・筋肉痛・関節痛         注射部の腫れ・紅斑
1〜10%未満    じんま疹・めまい・発熱           注射部の痒み・出血・頭痛・発熱
1%未満       注射部の知覚異常・しびれ感・全身脱力    注射部の硬結・手足の痒み・腹痛・下痢
頻度不明       手足の痛み・失神・リンパ節炎        疲労倦怠感・失神・筋肉痛・関節痛


 今回問題となっている重い副作用には次のようなものがあります。
1.アナフィラキシー(呼吸困難・じんま疹などを症状とする思いアレルギー) 約96万接種に1回
2.ギラン・バレー症候群(筋肉の脱力を主症状とする末梢神経疾患) 約430万接種に1回
3.急性散在性脳脊髄炎(頭痛・嘔吐・運動失調・四肢まひなどを症状とする脳などの神経疾患) 約430万接種に1回


 広島市では積極的な接種勧奨をを差し控えることにしましたが、接種を中止した自治体もあり、地方自治体は困惑しています。国民の健康、安全を守るべき国は責任と方針を示してほしいものです。