広島市議会議員(安芸区)

紹介状がひどい

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 医師は日常的に患者を他院へ紹介したり、逆に他院から紹介を受けますが、そのとき紹介状が必須です。相手に紹介するときには、現病歴、治療経過、検査結果、内服薬経過や治療の状況などを書きます。同様に紹介を受けるときにも、紹介状がないと対処に困ります。
 医療関係者向けのサイトに興味深い記事がありましたので紹介します。
 ある医師が、「紹介状がひどい」と題してコメントしています。「患者さんがデイケアを希望してますのでよろしくお願いします」程度で病歴、病状記載なし。 あるいはベテラン男性医師からの紹介なのに明らかに若い女性事務員が書いた字で 病歴、病状記載なしで処方薬だけ記載され「転院希望してます。よろしくお願いします。」程度のもの。などを提示し、あまりにひどくて紹介状とはいえない、というか持ってきても意味がほとんどないと思われます。と述べています。そのあとで読者に意見を求めていますが、寄せられた意見が興味深いものでした。


 多くの意見は同調するものでしたが、以下に示すようなものもありました。
「だって面倒だもの。僕なんか簡単じゃないと読まんで」というものがありました。

 また、どうせろくに病歴も取ってない連中なんでしょうから、返書に大嘘書いてみるのも一興かも知れませんよ。「殺人歴あり、残念ながら当方では診療致しかねます、早々」とかね。
「そんな病歴は無い」だとかねじ込んで来たら、「いやぁ、別の患者と間違えましたよ、もう追っ払ったので、済みませんがまたそっちで診て下さい。とか別の患者と間違って失礼しました。これでOKでは? という意見も寄せられています。


 わたくし自身上に書いたようないい加減な紹介状を受け取ったことがあります。その場合には患者から詳しく聞きますが、検査データなど患者自身が把握していないことや記憶があいまいなこともあり、検査をやり直すこともあります。また、達筆すぎて(?)ほとんど読めない紹介状や返事もあります。みなさんには信じられないかもしれませんが、これも医療界の実態の一部です。