広島市議会議員(安芸区)

広島市の国民健康保険料の更なる激変緩和措置を求める決議案

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 

6月定例会の最終日、7月1日に
決議案第10号 広島市国民健康保険料の更なる激変緩和措置を求める決議案を提出し、賛成多数で可決されました。


この決議案は、いくつかの会派で話し合い、まとめたものです。わたくしが所属する会派の市政改革ネットワーク、自民党保守クラブ市民連合共産党の4会派で提出しました。その他の会派は署名を拒否しました。
提出者を代表してわたくしが趣旨説明を行いました。
以下が決議案の案文です。


今年4月から本市の国民健康保険料の算定方式は、従来の「市民税方式」から「所得方式」へ変更された。この中で、これまで市民税が非課税であった世帯などに対して一定の激変緩和措置が取られたところである。しかし、その一方で、扶養控除や住宅ローン控除を受けていた世帯では保険料が大幅に上昇した。
保険料の大幅な増額が市民に受け入れられるためには、滞納者が少なく、保険料の算定が公平、かつ公正でなければならない。しかし、今回の算定方式の変更によって大幅な増額を求められた市民にとっては、不公平感が増す結果となっている。保険料が3倍〜4倍になった人たちが、一部の層の激変緩和措置のために自分たちにしわ寄せが来たと感じるのも無理のないところである。
よって、本市議会は、13%にも及ぶ保険料の滞納を減らし、本市国民健康保険事業への信頼を失わせないために、更なる激変緩和措置を求めるものである。
以上決議する。



以下は趣旨説明です。

今定例会での、国民健康保険料に関する質問に対する答弁は次のような内容でした。すなわち、算定方式の変更が要因となる激変に関しては、何らかの対策を講じてゆく必要がある。たとえば2倍を超えた世帯を把握、調査分析して、激変緩和すべきものには年度途中からでも追加措置を行うべく検討するということでした。
 今回の混乱の原因は、本市の見通しの甘さはもとよりですが、保険料の算定方式の変更を認めた議会にも責任の一端はあります。
 保険料の大幅な増額が市民に受け入れられるためには、滞納者が少なく、保険料の算定が公平、公正でなくてはなりません。さらに、生活を脅かさない額であることも必要です。本市の保険料は政令市中、高いほうから7番目に位置していることも考慮されるべきでしょう。
 今回の緩和措置で恩恵を受けなかった世帯に対して追加的な緩和措置を行うことは、結果として年度末に一般会計から繰り入れをすることになる可能性もありますが、それも致し方ないことと考えます。
 13%にも及ぶ保険料の滞納を減らし、本市国民健康保険事業への信頼を失わせないために、更なる激変緩和措置を求めることを議会意思として市民に明らかにしておくことが重要であると考えます。ご賛同をよろしくお願い申し上げます。


 決議案は議会の意思であり、行政は尊重しなければなりません。年度内に何らかの緩和策が示されると思います。
 次回は南区の議員定数が1削減されたことについて書きます。