広島市議会議員(安芸区)

「ブータンは世界一幸福な国」は誤り

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 今朝、早く目覚めました。窓を開けるとひんやりとした心地よい風が入ってきました。「早起きは三文の得」を実感した時間でした。


 2005年にブータン王国で行われた国勢調査の中で幸福度の項目があり、ブータン国民の97%が幸福と答えました。これが「ブータンは世界一幸福な国」と言われた所以です。しかし、この調査には社会学者や経済学者から異論が続出しました。
 「あなたは幸福ですか」の質問の回答欄には以下の3つしかありませんでした。
(1)大変に幸福。
(2)幸福。
(3)不幸。の3つです。「どちらでもない」、「わからない」と回答できなかったのです。先の3つだけなら、日本でもかなりの率で「幸福」と回答するでしょう。
 ブータンでは5年後に改めて細かい再調査を行ったところ、「幸福」と答えたのはわずかに40%でしかありませんでした。


 2015年の国連の調査では、ブータンの幸福度は世界で79位となっています。いまやブータンは決して幸福な国ではありません。日本は前年の43位から47位に低下しました。
 ちなみに上位10位は以下の通りです。
1位 スイス(前年3位)
2位 アイスランド(同9位)
3位 デンマーク(同1位)
4位 ノルウェー
5位 カナダ
6位 フィンランド
7位 オランダ
8位 スウェーデン
9位 ニュージーランド
10位 オーストラリア