広島市議会議員(安芸区)

東京ディズニーランドを借り切ったヤミ金の帝王

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 立秋を過ぎて、朝夕はさわやかな風を感じます。昨日は久しぶりにゴルフ練習場に行き、たっぷり汗をかきました。練習場ではいい球筋が出るのに、なぜかコースでは情けない球を連発です。それがゴルフの楽しさでもありますが・・・・。


 昨夜から今朝にかけて読んだ光文社新書の「闇経済の怪物たち」はショッキングな内容でした。著者は裏社会に通じたノンフィクション作家の溝口敦です。
 一例を紹介します。ヤミ金融の帝王、本藤氏(仮名)は山口組五菱会が警察の集中砲火を浴びたことに乗じて、そのヤミ金組織を乗っ取りました。この組織の月給が凄い。新人でヒラの「店員」で40万円、店員の上の「番頭」で200〜300万円、その上の「店長」で700〜800万円、その上の「統括」で1000万円、その上が「総括」で5000万円、さらに上が「社長」で1億5000万円〜2億円、その上に3人からなる側近の「幹部」で月給2億〜3億円です。そして本藤氏自身の月収は最低でも2億〜3億円あったそうです。もちろん完全に無税で手取りです。しかし、税務署に知られてはならないため、株や土地を買えません。残る道はキャバクラなどでの遊興三昧とタンス預金です。1億円でみかん箱1つくらいのボリュームです。金を隠すために借りた部屋には、そのみかん箱が何十も積まれていたそうです。
本藤氏はキャバクラで自分の彼女のために一晩に2800万円使ったこともあります。さらに凄いのは、彼女の誕生日の朝、アークヒルズから2人でヘリに乗り、東京ディズニーランドへ行き、早朝の1時間を2人だけで借り切ったそうです。その費用は3000万か4000万円だったか覚えていないそうです。「そのころには週に9000万円入っていたので、4000万円ぐらいどうってことなかった」と語っています。男なら一生に一回でも言ってみたいセリフです。


 本藤氏が業界から引退したのは、暴力団に金を貸したところ、焦げ付いたあげくに韓国人のチンピラに発砲され、肝臓と胆のうに傷を負ったためです。この事件は警察沙汰にはできなかったそうです。


 で、今は何をやっているか?金の密輸です。金の国際価格は1キロで500万円程度です。金は国際的に付加価値税や消費税は非課税ですが、日本、韓国、インドだけが課税されています。そこで、2000万円持って非課税の国で金を4キロ買います。それを日本に持って帰って売ると、8%の消費税が上乗せされて2160万円になり、160万円の儲けです。買い付けの主流は香港です。日本から近く、金が買いやすく、格安航空の便が多く飛んでいます。
 

 こう書くと、素人でも簡単にできそうですが、そうはいきません。税関で見つかることも多いためです。何回も出入国を繰り返せば、税関からマークされます。初犯なら持ち込みの量が少なければ見逃してくれるそうです。本藤氏は多くの香港人シンガポール人の手下を使って、密輸に励んでいます。その悪知恵には脱帽です。


注文した本
1.「今日、会社が倒産した」  彩図社
  突然に会社が倒産したらどうなるか?
2.「株式ディーラーのぶっちゃけ話」  彩図社
3.「ヤミ市跡を歩く」  実業之日本社
  東京の戦後復興の記録です。
4.「昭和芸人 七人の最期」  文春文庫
  エンタツアチャコエノケンなど、最期はあまり幸福ではなかったようです。
5.「ボクシングと大東亜」  忘羊社
  ボクシングを通じてフィリピンの反日感情緩和への軌跡を描いた本。
6.「国のために死ねるか」  文春新書
  自衛隊特殊部隊創設者の思想と行動。
7.「田中角栄回想録」  集英社文庫
  角栄の大物秘書、早坂茂三の著作。
8.「金正日秘録」  産経新聞出版
  北朝鮮王朝の実像に迫る。
9.「烈侠〜山口組 史上最大の抗争と激動の半生」  サイゾー 
  山口組の最高幹部の一人であった加茂田重政著。
10.「私を通り過ぎたスパイたち」  文芸春秋
  旧ソ連相手の捜査秘話。元内閣安全保障室長、佐々淳行の著作。
11.「国会議員に読ませたい敗戦秘話」  産経新聞取材班
12.「七十歳死亡法案可決」  垣谷美雨
  70歳になると死ななければならないという法案が可決されるフィクション。こんな内容の小説が発刊されること自体、現在の日本の高齢化が大きな問題に。
13.「万引き老人」  双葉社
  なぜ万引きを繰り返す老人がいるのか?
14.「バーニー・サンダース自伝」  大月書店
  民主党の大統領予備選挙で最後までヒラリーに食らいついた上院議員の自伝。