広島市議会議員(安芸区)

電車内でのマナー

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 今朝、窓を開けると肌寒さを感じました。いつの間にか蝉の鳴き声も聞かれなくなり、トンボがすいすいと飛んでいます。行く夏を惜しみ、季節の移ろいを感じました。


 八丁堀から市役所へ行くため市内電車に乗りました。社内では若者が足を組んでスマホに熱中していました。通路を塞ぐほど足がせり出していましたので、相当に長身だったのでしょう。当然に足が邪魔になります。口で言うのも面倒なので、わたくしは重なった膝を指でパチンと弾きました。するとその若者はハッとしたかのように足を引っ込めました。こちらをにらみ返すこともありませんでした。


 スマホに熱中するあまりに周囲が全く見えなかったのでしょう。余裕があれば他人が近づいてくるのがわかるはずですが、膝を弾かれるまで気づきませんでした。悪気はなかったのでしょう。これでは高齢者や障害者に席を譲ることなど到底無理でしょう。わたくしは、怒りを感じるよりも、この若者が歩きスマホで事故に遭遇しないことを祈りました。


 スマホや携帯電話が文化を大きく変えたことは間違いありません。生活も便利になりました。その一方で他人を思いやったり、マナーを守ることができない人間が増えました。日本人の優れた美徳の喪失を憂いています。