広島市議会議員(安芸区)

地震・雷・火事・親父

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 きょうは勤労感謝の日です。以前は「働かざる者食うべからず」という言葉があり、それが国民的なモラルでもありました。国民の義務としての勤労の尊さを改めて思う日です。ただし、「働かざる者」と「働けざる者」は異なることを指摘しておきます。


 昨日、福島県沖でマグニチュード7.4の地震がありました。幸いに死者はなく、津波の被害もほとんどありませんでした。4年前の東日本の余震と考えられるため、引き続き注意が必要です。
 わたくしが高校生のころまでは、怖いものの代表として「地震・雷・火事・親父」という言葉がありました。しかし、このうち地震は現実的ではなく、多くの友人たちは火事を最も怖がっていました。大学生のとき、小松左京の小説、「日本沈没」を読みました。日本のいたるところで火山が噴火し、大地震が発生します。そして日本列島全体が水没するというストーリーです。この小説を読んだ感想は、何とも荒唐無稽だということでした。同級生の間でも、ジョークのネタとしての扱いにすぎませんでした。しかし、最近の気候変動を見ると、「日本沈没」はもはやフィクションとして笑い飛ばすことはできない気がします。  
 6000万年前にわずか1個の巨大隕石が地球に衝突しただけで、恐竜をはじめ多くの種が絶滅したことをみても、人間は自然に対して全く取るに足りない小さな存在であるということを感じます。