広島市議会議員(安芸区)

オバマ大統領の広島訪問に中止の危機があった

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 明日は元旦です。わたくしはミレニアムをシンガポールで迎えました。あれからから早くも17年が過ぎました。


 今年5月27日のオバマ大統領の広島訪問は歴史的なことでした。しかし、訪問予定の2日前に米政府が訪問を中止する可能性を日本政府に伝えていました。大統領の広島訪問が中止になれば、安倍総理真珠湾訪問もなかった可能性もあり、日米和解の発信が遠のいたことでしょう。伊勢志摩サミット前の5月25日に安倍総理が大統領に、米軍属が沖縄で起こした女性殺人事件に関して厳しく批判し、米政府に再発防止を強く求めたことが背景にありました。この会談は総理と大統領の二人だけで行われたもので、総理のあまりにも強い抗議は米側の予想を超えるものであり、大統領は不快感を示し、緊迫感で部屋の空気が張り詰めたとのことです。米政府は大統領が広島を訪問した際、原爆投下についての批判が高まることを懸念して、訪問中止の可能性を伝えたものです。日本政府は大統領の広島訪問の意義と歓迎の意を強調し、最終的に大統領の決断によって訪問が実現しました。この総理の強い意志により、日米地位協定の米軍属への対象範囲縮小に向けての補足協定を結ぶ方針が合意されました。

 これほど大きな危機がなぜマスコミで報道されないのか疑問です。広島の地元紙も報道していません。報道したのは産経新聞だけでした。あえて報道しないのか、特ダネ落ちなのかはわかりませんが・・・・・


 新しい年がよりよい年になることを祈っています。