広島市議会議員(安芸区)

都民ファーストの人気は今がピーク?

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
広島市議会6月定例会は6月30日で終わりました。新議長に自民党の山田春男議員(西区)を選んで閉幕しました。我々の会派8名は会派内の竹田康律議員(安佐南区)に投票しました。


 
 昨夜は政界に激震が走りました。都民ファーストが大勝したことは間違いありませんが、むしろ自民党の惨敗ぶりがみじめでした。その原因の分析は多くの評論家が語っている通りです。もちろん小池知事の人気も大きいでしょう。さらに国政における自民党の驕りやスキャンダルが追い打ちを掛けました。出口調査では自民党支持層のかなりが都民ファーストの候補者へ投票していました。野党支持層だけでなく自民党支持層までもが自民党に「お灸」をすえた結果です。最新の調査でも安倍政権の支持率が急落し、50%を切りました。

 
 小池知事は昨夜の勝利宣言ともいえる会見で、「これまでは(知事と自民党の)一元代表制であった。これからは議会が厳しくチェックする。」と述べました。この言葉はブーメランのように知事に返ってくるでしょう。都民ファーストの新人議員たちは、小池知事の政策を「丸飲み」することを公約として選挙を戦いました。立法府の議員として、行政のチェックをしないと宣言したも同然です。小池知事が言った「一元代表制」とどう違うのでしょうか。小池知事の人気に頼って当選した小池チルドレンたちはほとんど素人です。現職や元職も経験があるとは言うものの、機を見るに敏な風見鶏であり、1年生議員を指導できるレベルではありません。第1党の都民ファーストには議長が務まる人材がいません。わたくしの個人的な予想では、議長は副議長経験者である公明党の藤井一あたりか?


 いまのムードは細川護熙率いる日本新党ブーム、小泉純一郎が率いた郵政選挙鳩山由紀夫が率いた政権交代選挙を思い出させます。多くの素人チルドレンが当選しました。杉村太蔵でさえ当選しました。週刊誌を騒がせている、暴言や暴行を繰り返した女性議員の初当選の印象は清新そのものでした。そんな議員の実態とその後の経過がどうであったか?悲惨な末路でした。とはいえ、今回の結果は都民が示した民意です。有権者も自らが選んだ議員に対して責任があります。
 大きな選挙はその時のムードで起こる風に流されます。これから都民ファーストの議員たちのスキャンダルや失態が次々と出てくるかもしれません。あとで振り返ってみたとき、都民ファーストは今がピークだと気づくことにならなければいいのですが・・・。これでは安倍総理衆議院の解散はできないでしょう。この流れが全国に広がり、政権交代まで行くのを期待する人も多い事でしょう。都民ファーストの人気が今よりも更に大きくなるようなら可能性無きにしも非ず。


 気の毒だったのは、藤井4段の30連勝を阻んだ佐々木5段です。都議会議員選挙がなければ間違いなく1面のトップニュースだったでしょうに。かわいそ〜。