広島市議会議員(安芸区)

ボイストレーニングを受けたこと

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 相撲界がマスコミを賑わしています。疑問に感じたのは、今回の選挙はあくまで理事候補の選挙であるということです。なぜ理事選挙ではないのでしょうか?今回の選挙で選ばれた親方を評議会が拒否できることがおかしいと思います。気に入らない貴乃花親方が当選したら池坊さんが拒否するのでしょうか。わたくしは日本相撲協会コンプライアンスのなさには呆れています。隠ぺい体質を始め、白鵬の傍若無人ぶり・・・。とくに白鵬は力士のトップとしての自覚が全く感じられない。大鵬を目標にするとか、後の先が理想だとか、空念仏にしか聞こえません。貴乃花巡業部長の下では巡業に参加できないと言い放ったことを協会が咎めなかったことにも失望しました。新理事長の下では相撲が取れないという力士が出ても咎められないことになります。白鵬の土俵入りは神事には程遠いデフォルメされたものです。見る価値もありません。


わたくしは演説の力を高めるためにフリーアナウンサーボイストレーニングの個人レッスンを受けていた時期があります。週1回、1時間でした。たとえば「あ」のボールを講師に投げる。次は後ろの壁に投げる。さらに向こう側の山に投げるなどです。腹筋の重要性が実感できます。「パラピリプルペレポロ」を一息で繰り返すこともありました。最初は10回程度だったのが、30回できるようになりました。皆さん、一度試してください。胸に一杯空気を吸い込んでも、30回繰り返すことがどんなに大変なことかがお分かりと思います。覚えたコツは、まず胸いっぱいにっ空気を吸う。次に腹いっぱいに吸う。さらに背中で吸う感覚です。
早口言葉は舌と頬の筋トレです。普段鍛えていないから、舌がもつれるのです。今でも運転中に「パラピリプルペレポロ」をやっています。「マラミリムルメレモロ」、「ザラジリズルゼレゾロ」もやっています。ザラジリズルゼレゾロは摩擦があるのでなかなかうまくできません。
あるレッスンで童話の朗読をさせられました。老夫婦と小人A.B.C.Dを演じ分けるものでした。全く途方にくれました。朗読はただ読めばいいほど簡単ではありません。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」では、形容詞を重視しようとか、カンダタの心の動きを中心にとか厳しいレッスンでした。蜘蛛の糸のとき、「蓮の葉」の部分を何回やってもNGです。葉のアクセントが間違っていたのです。蓮の葉を同じトーンで読んでいました。葉は高いトーンにしなければならないことに全く気付きませんでした。それほど広島弁が身に染み付いていました。以来、議会だけでなく、発言する時には前もって日本語アクセント辞典を開くようになりました。日本語アクセント辞典は隠れたベストセラーだそうです。次回は俳優の朗読力の凄さについて書きます。