広島市議会議員(安芸区)

今上陛下が火だるまになるのを覚悟していた

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。


 天皇皇后両陛下の沖縄訪問が決まりました。両陛下の沖縄訪問は11回目ですが、これが最後となります。両陛下の最初の沖縄ご訪問は、本土復帰から3年後の昭和50年7月です。このとき、ひめゆりの塔への慰霊が予定されていました。当時の警備担当、佐々淳行さんは回想録で驚くべき内容を書いています。間違いなく過激派が事件を起こすことが予想できたので、当時の屋良知事に、ひめゆりの塔のチェックを要請しました。しかし、知事の返事は、ひめゆりの塔沖縄県民にとって神聖な場所であるので立ち入ることは許さないというものでした。このとき佐々さんは「陛下が火だるまになるのを覚悟した」と書いています。はたして、ひめゆりの塔の中に隠れていた過激派が陛下に向けて火炎瓶を投げつけました。写真週刊誌にその緊迫の写真が掲載されていました。幸いにも事なきを得た結果でしたが、陛下は身を挺して美智子妃殿下をかばい、避難された後、最初に仰られた言葉は説明役の女性の安否を気遣うものでした。その後も何事もなかったように、流れ出る汗をぬぐうことなく炎天下でのご行幸を続けられました。 日本国民として、このような素晴らしい陛下がいらっしゃることを誇りに思います。さらに敷衍しますが、わたくしにとって最も尊敬する日本人は美智子皇后です。これほど完璧な方を存じ上げません。両陛下のご健勝をお祈り申し上げます。