広島市議会議員(安芸区)

八丈島事情1 玉石垣

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 八丈島は火山の噴火でできたため、石はほとんどが溶岩でできています。写真は、島のあちこちに見られる玉石垣(たまいしがき)と呼ばれる石垣で、すべて溶岩の石でできています。ほどよく丸みがありますが、これは荒波にもまれているうちに自然に角が取れて丸くなったためです。海岸に行けばいくらでも転がっています。海岸からバケツリレー方式で、島民と流人が運んだものです。1個の重さは約5kgです。石垣のうち、横から見て中ほどが窪んでいるのは、高い身分の住居のものです。拡大写真を見てください。一つの石の周りを6個の石が規則正しく囲む形となっています。今では、玉石垣を補修できる職人は島内に2人しかいません。補修するときには、すべてに石に番号をつけて解体し、その後、元の状態に並べるそうです。