広島市議会議員(安芸区)

八丈島事情6 地熱発電

いい顔ふやそう。沖宗正明です。


 きょうは地熱発電の話です。八丈島には東京電力初の地熱発電所が建設されています。全国で19番目です。平成11年から電力を供給しています。火山地帯の日本では地熱は無尽蔵のエネルギーです。ただし、火力や原子力のように一つの発電所で大規模な電力を作れないのが欠点です。
 八丈島地熱発電所では八丈島全体の消費電力の約3分の1の3300KWを供給しています。一年中強風が吹き荒れる八丈島での風力発電の量は500KWですから、地熱発電は相当に大きいと感じました。 2本の蒸気井があり、最深部は地下1650mまで掘られています。この場所での圧力は100気圧。1平方センチに100kgの圧力がかかっています。富士山頂のような高地では水は100℃以下で沸騰します。逆に地下1650mでは300℃でも沸騰しません。井戸からくみ上げられた熱水は、途中で水蒸気になり地上のタービンを回して発電します。地上に出た時点でも170℃とのことです。タービンを回した後でも40℃なので、この熱は温室などで利用されています。
 日本での自然エネルギーの可能性を感じました。