広島市議会議員(安芸区)

親知らずを抜きました。

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 6月初めに歯科のチェックに行きました。そのときに左上顎の智歯(親知らず)を抜くことを勧められました。智歯には相当にプラークが付いていて、このままでは隣が虫歯になるリスクがあるとのことでした。さらに。この智歯はどうやってもうまく磨けないし、噛むことにも役立っていない。つまり、百害あって一利なしの歯だという説明でした。この年齢になって今更とも思いましたが、清水の舞台から飛び降りる覚悟で抜歯を決断していたところに7月豪雨に見舞われ、延期していました。

 学生時代に下顎の智歯を抜いた経験があります。このときはハンマーで歯を割って抜くという凄まじい経験で、智歯の抜歯はトラウマとなっていました。ところが今回は型通りの注射による麻酔ののち、抜歯が始まりましたが、作業はあっけなく終わりました。30秒もかかりませんでした。「もう終わったのですか?」と聞いたほどです。

 抜いた智歯を見て仰天しました。周囲にぐるりと黒いプラークが付いていました。わたくしは長年の習慣で一日に10回近く歯磨きをします。歯間ブラシやフロスも使っています。携帯用の歯ブラシも持ち歩いています。それでもこの有様です。
 智歯は上下で4本ありますが、斜めに生えるなど現代人にとって有害なことがほとんどです。古代人は固いものを噛んでいたために顎が発達して智歯もちゃんと働いていたのでしょう。現代人はなんとも華奢だということを実感しました。

 成人の歯は上下4本の智歯を入れると合計32本あります。わたくしは4本の智歯すべてを抜きました。さらに虫歯で1本、パンチで前歯1本を失っていますので残り26本になりました。余談ですが、わたくしの父は全て自前の歯です。脱帽。
 昨日の歯科医に伺ったところ、8020(80歳で20本の歯を残す運動)は一概には評価できないとのことです。20本残っていても、歯茎が弱ければ意味がありません。逆に10本でも歯茎と奥歯がしっかりしていれば十分噛むことができます。いずれにしても歯と歯茎の手入れは健康を保つ秘訣の一つでしょう。