広島市議会議員(安芸区)

中国が産経新聞の代表取材を拒否

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。
 昨夜のアジア大会での男子4×100mリレーの金メダルは感動を与えるものでした。金メダルは十分に位期待されており、プレッシャーは並大抵ではなかったでしょう。しかし戦いぶりは完璧なものでした。第3走者から第4走者へのバトンタッチは優勝を決定づけるものでした。ケンブリッジ飛鳥が独走する美しい姿には涙が出ました。
男子柔道73kg級決勝での大野将平の戦いぶりは、まさに死闘といえるほど激しい戦でした。このレベルでは体力や技量に大きな差はありません。最後は精神力です。大野さん、ありがとう。


(1)8月29日北京で行われた秋葉剛男外務事務次官王毅外相との会談にあたって、日本人記者団は代表記者として産経新聞日本経済新聞を選び、在中国日本大使館を通じて中国外務省側に通知しました。これに対して中国外務省側は産経新聞の取材は認められないとして拒否しました。6月には日本記者クラブが主催したチベット自治区への取材団派遣においても中国側は産経新聞の参加を拒否しました。さらに、中国の国会に相当する全人代閉会後の李克強首相の会見への参加も産経新聞は締め出されています。
官房長官も中国に抗議したことを明らかにしました。それに対する中国外務省の回答は、「こうした理不尽な抗議は受け入れられない」というものでした。いまだにこんな報道規制言論統制を続ける中国に付けるクスリなし。


(2)また、国連の人種差別撤廃特別委員会は、今月中旬に実施した対日審査の報告書を公表しました。その中で、従軍慰安婦問題で、被害者中心の取り組みにより持続的な解決を図るよう日本政府に勧告しています。15年の日韓合意については、被害者目線にかけるとの指摘があるとしています。朝日新聞が意図的に慰安婦の強制連行をねつ造したときに手を打たなかった外務省の無策がこれほどまで問題を大きくしています。


(3)さらにこの報告書には、沖縄で米軍基地の事故や女性への暴行事件が後を絶たない状況に対して、日本政府に住民の安全のための対策をとるよう勧告しています。
 強盗にあった被害者に対して、自分で身を守れと言っているのに等しい。これ、変でしょう。対策を講じるのは米国政府でしょうに。国連はもはや何の役割も期待できません。「ないよりあるほうがいい」程度でしょう。


 わたくしはもう一つ問題提起をします。上記の(1)、(2)、(3)についてマスコミが報道しないことです。わたくしは日経、中国、産経新聞を購読しています。インターネットでもニュースをチェックしています。しかし、これだけ大きな問題でありながら、扱っていたのは産経新聞だけです。先日の講演で花田紀凱は次のように述べています。現在のマスコミが劣化しているのは2点ある。一つはうそを報道すること、もう一つは報道すべきことを報道しまないことであると。
 今回、報道すべきこと国民に知らせないマスコミの危うさを感じます。