広島市議会議員(安芸区)

競輪関連議案に反対しました。

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。 
 今日で9月定例会が終わりました。今回もすべての議案が可決や承認となりました。
 今定例会で、競輪に関係する議案が2本提出されました。そのひとつは来年度から3年間、引き続いて民間業者に広島競輪の運営を委託するものです。今年度は広島市に3億円の繰り入れがありましたが、来年度からの3年間はいくらの繰り入れができるかは未定です。
もうひとつは、条例を改正して広島競輪場以外の競輪場でも主催できるようにするものです。具体的にはミッドナイト競輪と呼ばれるもので、照明施設のある競輪場を借りて行うものです。観客はなく、インターネット中継だけです。観客がいないスポーツは、想像するだけでなんとも間の抜けたような印象です。全国的に車券の売り上げが落ちている中での苦肉の策です。


 公営ギャンブルは娯楽のない時代にはそれなりの意義がありました。また売り上げも大きく、地方自治体への財政的な貢献度も大きかったことも確かです。しかし、もうその役割は終わりました。わたくしはIR法案(カジノ法案)には一貫して反対してきました。世界でも珍しいほどのギャンブル大国で、依存症患者も多い。そんな国に、もう公営ギャンブルは必要ないと考えています。百歩譲ってカジノを認めるなら、外国人観光客だけを対象にすべきです。
 競輪も同様です。自治体がギャンブルの胴元になって市民から金を巻き上げるようなことはやめるべきです。
 わたくしは2本の議案に反対しましたが、賛成多数で可決となりました。忸怩たる思いですが、これも広島市議会の意思です。

 もし、いま競輪事業を廃止するとすれば、競輪場の解体費や残務整理事務などで約150億円かかるそうです。廃止に伴う職員の雇用問題は別途、考える問題です。
余談ですが、競輪とオートレース経済産業省競艇国土交通省、競馬は農林水産省の管轄です。