広島市議会議員(安芸区)

中四国でたったひとつの自販機

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。 
 きょうは体育の日。もともと体育に日は東京オリンピックの開会式が行われた10月10日に因んで定められたものでした。それがいつの間にか連休にするために10日ではなくなりました。これでは本来の祝日の意味が薄れてしまいます。このような日にちを定めない祝日を英語ではMovable holidayといいます。Movable holiday is inconvenient.という不平をよく聞きました。アメリカでも歓迎されていないようです。


 昼間、少し体を動かした後、近所の文具店にコピー用紙を買いに行きました。この文具店はわたくしが中野にクリニックを開いた昭和63年には、すでにありました。たいていの物は揃っています。先日もボールペンの替え芯を1本買い求めました。駄菓子屋も兼ねており、中野東小学校の児童の多くはお世話になっています。地元には欠かせない店です。ふと店の横にある飲料水の自動販売機に眼が止まりました。これまでにも見ていたはずですが、まったく興味を抱くこともなく、ただ撤去せずに置いているだけだと思っていました。ところが、店番の奥さんに聞くと40年以上たった今でも現役で動いているそうです。しかもこの型の自販機は中四国でこの1台だけだとのこと。故障しても部品がないため、大切に使っているそうです。外に出てじっくり眺めると、悟りを開いた高僧が佇んでいるような神々しささえ感じました。おまけに、330円のコピー用紙しか買わなかったのに、奥様が90円のキリンレモンをご馳走してくださいました。