広島市議会議員(安芸区)

アメリカ本土を爆撃した男(2)

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。
 アメリカ本土の爆撃に成功して、水偵は帰艦を目指しますが、だだっ広い太平洋では大型の空母でも点でしかありません。ましてや潜水艦では発見は容易ではありません。母艦を発見できなければ命はありません。その時、艦が潜航していれば同様です。米軍機に追跡されれば母艦の位置を知らせることになり、撃沈される可能性があるため、艦は潜航します。藤田ら乗組員3人は、帰艦できない場合は、(1)暗号書を海に沈める。(2)機体が急速に沈没するように破壊する。(3)互いに自決する。ことを決めていました。
 幸いにも米軍機に追跡されることもなく、母艦を発見して、近くに着水しました。機体はクレーンで引き上げられ、分解して艦に収納されました。その間、わずかに7分です。帝国海軍のとてつもない技量です。艦は深く潜航して日本に帰りました。なぜ藤田がアメリカから尊敬されているかは次回のお楽しみ。