広島市議会議員(安芸区)

カネは絶縁するための手段?

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 寒い日が続きますが、4日は立春でした。立春と聞いただけで心が軽やかになります。

 

 先日聴いた幸福学についての講演で興味深い内容がありました。カネは相手と絶縁するための手段だというのです。以下はその概要です。

 社会生活を営む上で私たちは大切な相手に対して何らかの負い目を感じています。その負い目には反対給付が伴います。具体的に言えば借りがある相手には感謝の言葉を口にする、盆暮れの贈り物をするなどです。そしてその反対給付は等価交換であってはなりません。借りよりも少し多いか、少し少ない反対給付をすべきです。等価交換であればその時点で負い目がなくなり、縁が途切れます。カネを借りた銀行はその一例です。事業を続けるには付き合いは必要ですが負債を返済した時点では対等の立場になります。

 バレンタインデーに安いチョコをもらった返しには、その何倍もの出費が必要でしょう。同じ金額程度の物を返したら恋人に逃げられます。

 イギリスのある著名な作家は20歳になった時、父親からそれまでにかかった費用を請求されました。彼はそのカネを返したときに父親と縁を切ったそうです。

 

 結論として、相手と縁を切りたければ負い目に見合うだけのカネを返せばいいということです。手切れ金はまさに典型例です。眼から鱗が落ちました。

 皆さんが、手切れ金などと無縁であることを祈っています。