いい顔ふやそう。沖宗正明です。
先日、テレビで「パンツを穿いた猿」と呼ばれる猿のことが放映されていました。黒い体で腰回りが白い猿です。パンツを穿いたという形容がぴったりです。黒い体に白いパンツは余計に目立ちそうです。ところが住んでいる岩山は黒と白のまだら模様になっていて、遠くから見ると背景に溶け込んでなかなか猿を見つけられないそうです。解説では岩山に溶け込むために白と黒の毛並みになったとのことでした。
落語の世界にも似たような話があります。先代の三遊亭金馬の得意ネタ、「三人旅」には馬子とそそっかしい客の掛け合いがあります。馬子が馬に向かって、石につまずいて蹄を傷つけることを叱ります。
馬子:「長いツラぁして分からねぇか」
客:「馬を叱るのに長いツラぁしてはないだろう。第一、長年馬を見てるが、丸顔の馬なんか見たことねぇぞ」
馬子:「丸顔の馬なんぞ、あるもんじゃねぇ。どして馬のツラはこんなに長くなったかのぅ?」
客:「後学のために教えてやらぁ。馬は深い飼い葉桶にツラを突っ込んで餌を食うだろ。だからツラがだんだん長くなったんだ」
馬子:「おまえさん、えらいこと知っとるのぉ。そんなら飼い葉桶が先にできて馬のツラぁ後からできたことになるのぉ」
宿に泊まります。おなじみのお笑いでございます。でチョン。
パンツを穿いた猿も同じような感じがするのですが・・・・