いい顔ふやそう。沖宗正明です。
そろそろ連休疲れの方もいらっしゃることでしょう。
久しぶりに靴磨きをしました。普段は、数が多いのでなかなかその気になりません。前回がいつであったか思い出せません。おそらく昨年のことでしょう。
まず、馬毛のブラシでほこりや縫い目のごみ取り除きます。次に、クリーナーで汚れや古い靴クリームを落とします。さらに、靴に栄養と艶を与えるクリームを塗ります。柔らかい布でクリームを全体に伸ばした後、腰のある豚毛のブラシで磨きをかけ、最後にキメ細かい布で仕上げをします。念を入れて爪先部分に光沢を与えるときには、鏡面仕上げ用のポリッシュを繰り返し塗り込みます。
これだけの工程を要するので、よほど時間があるときにしかできません。それぞれの靴に思い出があり、愛おしい気持ちで磨き上げました。中にはテストーニ製の13万円の物も2足あります。デザイン、皮の柔らかさ、履き心地など、文句のつけようがありません。靴ベラを使って履いたときの「シュッ」という音も心地良いものです。
物はついでとばかりに下駄箱の整理を終えた時には3時間が経っていました。写真に掲載してもらえなかった靴たちの怨嗟の声が聞こえたような気持でした。