広島市議会議員(安芸区)

広島高速5号線二葉山トンネルを巡る異常事態

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 

 昨夕は新谷正義衆議院議員をお招きして国政報告会を開きました。新谷議員はわたくしと同じく医師であり、厚生労働政務官の経歴があります。専門の医療、社会保障を始め、災害対応や交通問題など内容は多岐に亘り、参加者は耳を傾けました。

 

 広島高速5号線二葉山トンネルについてはマスコミで批判的に報じられました。

大林組大成建設広成建設のJVから300億円の見積もりが2度提出されていましたが、突然100億円減額されました。2回目の見積もりが出されてからわずか11日後のことです。その見積書にはトンネルの付帯工事やその材料費など6項目が除かれていたことは書かれていませんでした。一旦JVと公社の間で200億円の契約が結ばれ、その後87億円増額されたというのが大まかな経緯です。

 

 第3者委員会の報告書でも不適切な契約であると指摘されています。

 また、公社自身による再発防止の取り組みには以下のようなことが書かれています。

  1. 入札に応じたJVが1者だけであり、他業者との比較ができなかった。
  2. 時間的な制約があり、契約が遅れると工事が大幅に遅れる可能性があった。
  3. 標準的な施工方法による積算が行われなかったので見積書の妥当性について十分な検証ができなかった。
  4. 公社の職員の知識・経験のレベルが高くなかった。 ・・・・・

などなどあきれるような言い訳が臆面もなく並べられています。

 

 このような異常な契約が行われ、県民、市民の税が投じられることに対して、知事も市長も行動を起こす様子がありません。行政に不備があるなら、その時こそ議会が動くべきです。ところが建設委員会では公社職員の招致を見送りました(我々の会派の委員は招致に賛成しました)。いくつかの会派の幹事長のコメントも公社の今後の改革を見守るなどと、自ら議会の責務を放棄するような内容です。

 

 こんな無様を晒していては、行政も議会も市民の理解は得られないでしょう。