広島市議会議員(安芸区)

冬の星座

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 今年の冬は寒さが殊の外厳しいため、我が家の灯油の消費量は膨大です。
タンクに灯油を注ぐために外に出て、何気なく空を見上げました。寒々とした空気の中に星たちが輝いていました。懐かしく見つけたのが三つ星でした。
子供のころ、寒い時期に銭湯の帰りに祖母が「あれが三つ星さんじゃ」と教えてくれました。それがオリオン座の星だと知ったのは、かなり後のことでした。もう60年も前のことです。今見えている三つ星の中で、最も近い星でも689光年離れています。わたくしの人生の10倍もの時間をかけて地球に届きます。今見えているのは南北朝時代に発した光です。


 かつて呉ポートピアエストレーヤ号という船が係留されていたのをご記憶の方も多いでしょう。エストレーヤはEstrellaと書きます。スペイン語で星の意味です。わたくしの好きな歌にエストレリータ(Estrellita)があります。語尾のitaは愛称を意味します。お星さまというほどの意味です。歌詞の内容は、お星さま、私の思いを彼に伝えてください。少しは私を振り向くようにしてください。と切々と訴えます。哀しい女心を唄ったものです。

 日本にも素晴らしい唱歌があります。「冬の星座」です。今の時期にぴったりの歌詞です。

木枯らしとだえて
さゆる空より
地上に降りしく
奇(くす)しき光よ
ものみないこえる
しじまの中に
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

ほのぼの明かりて
流るる銀河
オリオン舞い立ち
スバルはさざめく
無窮(むきゅう)をゆびさす
北斗の針と
きらめき揺れつつ
星座はめぐる