広島市議会議員(安芸区)

なぜ金メダルを噛むの?

  いい顔ふやそう。沖宗正明です。東京オリンピックでは日本人選手の活躍が続いています。わたくしは金メダリストたちよりも敗者の姿に感動を受けます。勝者やマスコミは敗者に対する敬意と労りを忘れてはならないでしょう。

 

 以前から気になっていたことがあります。それは金メダル噛むことです。意味が分かりません。もちろん金メダルは勝者のものですが、それを支えたスタッフや支援者のものでもあるでしょう。メダルを噛むことは傷つけることになると思うのですが・・・

 調べてみると、日本人で一番最初にメダルを噛んだのは1996年アトランタ五輪柔道の中村兼三選手です。世界で初めて噛んだのは1988年ソウル五輪水泳の男子200メートル自由形で金メダルを獲得したオーストラリアのダンカン・ジョーズ・アームストロング選手です。40年も前からあったんですね。

 

 理由はいろいろと言われていますが、メダルを首にかけると写真が縦長になるとか、勝利の味をかみしめるとか・・・。マスコミにとってニュースバリューが高まるということでしょうか。

 

 2006年トリノ五輪フィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得した荒川静香さんは、カメラマンからの「金メダルを噛んで!」というリクエストに対し「なぜ噛むのか意味がわからない」「歯型がつく」といった理由で断ったそうです。拍手です。  

 キスならまだしも、噛むのは見たくない光景です。