広島市議会議員(安芸区)

急激な円安に対する政府・日銀の無策

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 今、9月8日午前1時10分です。外国為替市場では更に円安が進んでいます。一気に1米ドル144円を突破し、144円35銭です。10日間で10円近く円安が進みました。円の暴落といえます。昨日、松野官房長官は「急激な円安を注意深く見守り、必要に応じて対策を講じる」と述べ、暗に為替介入に言及しました。この内容は1米ドル135円程度の時と同じものです。為替介入はアメリカの了承なくしてできるはずもなく、現状では不可能です。たとえ実行してもその効果は一時的なもので、手持ち外貨が減少するだけです。

 

 政府も日銀も最近の急激な円安を手を拱いてみているだけで何の対策も打っていません。両者には通貨と物価の安定を目指すべき義務があります。このまま危機的な円安が続けば、輸出企業には莫大な利益をもたらしますが、エネルギーや食糧をはじめとした輸入品の価格が上がり、国内の物価高を助長します。新型コロナで疲弊している国民生活を更に苦しめることでしょう。経済的理由で自殺する若者たちが急増している現実を政府はどう捉えているのでしょうか?国民の苦しみを理解しない政府・日銀の無策ぶりには呆れるばかりです。