いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
わたくしは以前に広島県銃剣道連盟の会長を務めていたことがあります。銃剣道を学ぶのはほぼ自衛隊関係者です。そのため、自衛隊の間ではよく銃剣道大会が開かれます。わたくしは会長として、大会前の壮行会のためにしばしば海田の自衛隊第13旅団に赴きました。挨拶では、「これまでの鍛錬の成果を十二分に発揮して悔いのない戦いをしてください」という内容がほとんどだった記憶があります。
しかし、上官の訓示は全く異なっていました。最も印象に残ったのは、連隊長クラスの上官が朝礼台に上がると、第一声が「結果を出せ。」でした。「君たちは旅団の名誉を背負って参加する。負けてはならない。」という内容の厳しいものでした。生半可な心構えではないことが伝わってきました。
私の知人の五輪の金メダリストは「自分は、最近の選手のように、楽しんできますというような気楽なコメントはできかった」と語っていました。
オリンピックの由来は戦争の代わりでした。現在の武道も本来のものに似て非なるスポーツです。スポーツというもの原点が生死を賭けた戦いであることを改めて感じました。