広島市議会議員(安芸区)

訓読みが少なくなった力士の四股名

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 

 照ノ富士の優勝で大相撲五月場所が終わりました。サポーターを外すと両膝が外れるほど酷い状態でありながら、実力の違いを見せつけました。優勝インタビューでも人柄が窺えました。

 私が子供のころは、力士の四股名は簡単に読めるものが多かった記憶があります。

 若乃花栃錦千代の山佐田の山柏戸、若三杉、琴ケ浜、北の富士、玉ノ島、豊山・・・・ほとんど訓読みでした。

 大鵬や大豪、海ノ山、麒麟児のような音読みは稀でした。今朝の新聞を見ると、大栄翔、正代、金峰山、明生、竜電、北青龍、豊昇龍、大翔鵬などほぼ半数が音読みです。

 中には霧馬山、千代翔馬、水戸龍、貴景勝、琴翔峰、剣翔など訓読みと音読みが混じった四股名もあります。照ノ富士は別ですが、モンゴル勢は音読みが多い傾向があるようです。親方の考え方も変わってきているのでしょう。

 

 大相撲は神事です。神の前で無様な姿を見せることがあってはなりません。白鵬のエルボーなどは卑怯な振る舞いでした。かつては見られなかった体中にサポーターを巻いた様も良くありません。とはいえ、照ノ富士のようにサポーターなくしては相撲を取れないこともありますので一概には断じられませんが。

 さらに、立行司木村庄之助の滑舌の悪さはひどい。「はくほほー」、「たかけいしょほー」などと聞き苦しいこと、この上ありません。

 呼び出しもひどい。素人が普通に発音しているとしか思えません。かつての小鉄のように透き通った高い声が聴かれなくなりました。

 我が国古来の文化である大相撲。神の前に、様式美を保ちたいものです。