広島市議会議員(安芸区)

大胆な予想をします

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 この週末は花見でにぎわいました。


 さて、今日は大胆な予想をします。それは明日の東京株式市場と外国為替市場についてです。
 まず、株式市場の日経平均は相当に安く始まるでしょう。また、外国為替市場は同様に相当な円高で始まるでしょう。この動きは午前10時ころまで続くと予想します。


 金曜日の21時30分に発表された米国の3月の雇用統計は予想よりはるかに悪い結果でした。非農業部門の雇用者数は前月比20万人増加と予想されていましたが、結果は大幅に少ない12万5千人増に留まりました。発表された時、わたくしは外国為替市場のモニターを見ていました。発表直前、日本円はかなりの円安に傾いていましたが、米国雇用統計が予想外に悪かったことを受けて一気に円高になりました。わずか、数十秒で米ドルやユーロ、ポンドに対して1円程度円高になりました。テレビ画面に数秒間眼を向けていた間に円高になったのです。わたくしは一瞬コンピューターが故障したのかと思いました。それほどの急激な変化でした。


 では、なぜ明日の市場が株安、円高になると予想したかを述べます。米国の雇用統計が極端に悪かったといいうことは、景気が悪くなるということです。リスクを取って海外に投資しようという意欲がなくなります。この動きを「リスクオフ」といいます(逆にリスクを取って投資しようとすることを「リスクオン」といいます)。具体的には、資金調達通貨である日本円は海外に投資された分を引き上げて日本に帰されます。つまり、外国通貨を売って日本円を買うことになります。不景気に向かうときには、安全策を採るために株式は売られ、日本円は買われます。


 昨年3月に大地震が起きたとき、大幅な円高になりました。ニュージーランドで大地震が起きたときには大幅にニュージーランドドルが売られました。全く逆方向です。それはニュージーランドは外国から投資を受けていたからです。ニュージーランドの経済が悪くなるとわかっていれば、投資したマネーを引き上げるのが当然です。しかし、日本は外国からの投資はごくわずかです。日本経済が悪くなるときには、日本から海外に投資したマネーを引き上げようとする動きになります。外国から投資を受けている国と、外国に投資している国の違いです。


 はたして、明日午前7時からの外国為替市場と9時からの株式市場の動きはどうなるか?わたくしの予想が外れても責任は取れませんが・・・・。当たればご喝采ください。