広島市議会議員(安芸区)

ついに日本政府・日銀がドル買い介入

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 朝夕は少し肌寒さを感じるようになりました。夏が終わりました。


 いま、午前11時を少し回ったところです。10時45分頃、ついに日本政府・日銀がドル買い円売り介入しました。為替介入は2006年3月以来6年ぶりとのことです。わたくしは偶然パソコンで為替の画面を見ていました。朝から少し円高局面でしたが、突然ドル円を始めとしてクロス円(ユールやポンド、豪ドルの円に対するレート)が上昇し始めました。あれよあれよという間に円安が進むすごい迫力でした。ドルは昨日に比べて1円20銭の円安です。為替介入の威力のすごさを改めて感じさせられました。


 為替介入は、政府が決定し、日銀が実行します。実際には日銀が短期証券を発行して(つまり借金して)円を調達し、為替市場で円を売りドルを買います。今回は日本の単独介入のようです。世界的に膨れ上がった為替市場では単独介入の効果は限定的ですが、政府の強い意志を示すことで市場が反応します。書いているうちにさらに20銭円安になりました。これまで日本政府は介入に消極的とみられていただけに世界が驚いている様子がありありとうかがえます。円安の進行に伴って朝方55円安で始まった株式相場も前場は171円高で引けました。


 昨日は民主党の代表選挙で菅総理の続投が決まった途端に為替は円高に振れました。菅さんが介入に消極的だと投資家たちが判断したためです。今日の介入で世界の投資家の見方も変わるかもしれません。ただし、約1か月前にスイス政府が為替介入しましたが、見事に失敗に終わりました。多くの投資家たちは日本政府・日銀の介入の効果は一時的だろうと予想しています。逆にこの円安局面で円買いに出る可能性もあります(円高が続くと予想するなら今日の円安は絶好の円買いのチャンスです)。


 今日の介入がどれほど、いつまで効果が続くかは予断を許しません。アメリカやヨーロッパが景気回復のために自国通貨安を容認するなかで、日本政府・日銀と世界の為替ディーラーたちのガチンコ勝負は見ものです。