広島市議会議員(安芸区)

日本は海外に出稼ぎに行く国になった

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 今朝、興味深いというか、情けない内容の番組を見ました。円安が進み、日本国内では給料も上がらず、もちろん貯蓄もできない。そんな状況から海外で働く日本人が増えています。カナダやオーストラリアで、年齢制限と期限があるもののワーキングホリデーでエンジョイする若者が紹介されていました。総じて日本にいるときの2倍以上の手取りで、休暇も月に10日以上です。中には、もう日本に帰りたくないと言い切る若者もいました。

 その一方で、ニューヨークのような物価の高い街での暮しは楽ではないことも紹介されていました。

 さらに、日本に出稼ぎに来ている外国人たちにとって、円安で自国通貨としては2割以上の減収を嘆く者もいました。いずれ日本で働くことを止めて他国で働くことを選ぶ例も多くなるでしょう。

 日銀の黒田総裁は国会で「量的・質的金融緩和が全く失敗だったというのは事実に反する。デフレを解消し、成長を回復し、雇用を増加するという意味で効果があった」と答弁しています。この答弁に納得する国民がどれほどいるでしょうか?所得も上がらずに物価が上がっても意味はありません。政府・日銀はこの円安を放置するといったに等しい。国民の暮らしが苦しくなっていることを救う気がないといったということでしょう。ますます日本から富と人材が海外に流出します。海外からのインバウンドを喜んでいる場合ではないでしょうに。