広島市議会議員(安芸区)

英国人は義務教育でアヘン戦争を教えない

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 元空将の「自虐教育は日本の没落を招く」との文を読みました。その一部を紹介します。

 彼が米空軍大学に留学中に、同じ留学生の英空軍将校に「英国ではアヘン戦争をどのように教えているか」と聞いた時のことです。途端に英将校から笑みが消え、「なぜアヘン戦争を義務教育で教える必要があるのか。義務教育での歴史とは、子供に対して先人が示した気概を教え、国家との一体感を育成し、大英帝国のために尽くそうという志を育むのが目的だ。アヘン戦争は義務教育の教材としては相応しくない」と答えました。元空将は、英国人の誇りの高さの源泉を見る思いだったと書いています。

 欧米ではこんな言葉があります。「英国を自慢している奴は英国人だ。ドイツの悪口を言っている奴はフランス人だ。スペインの悪口を言っているのはスペイン人だ」。スペインでは子供たちに、スペインはインカ、マヤを滅ぼした悪い国だと自虐教育を続けた結果、スペイン人から誇りが消えたと書いています。

 日教組の研修会で福島第一原発からの処理水を汚染水とした教材を使用した授業が紹介されました。はだしのゲンを使った教材では、日韓併合朝鮮人を連れてきて働かせたと教えています。空将は、「青少年を見れば、その国の未来が見える」という言葉を紹介し、これから歴史を学ぶ子供たちに「アジアへの侵略や強制連行」を教えることが適切な教育であるのかと疑問を投げかけた上で、戦後教育は「国家」や「公」より、「個」や「私」を優先し、あらゆる伝統的価値観に背を向けた。スペインは決して他人事ではないと結んでいます。まさに「正論」。