広島市議会議員(安芸区)

日本人の美徳

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 昨日早朝に墓参したときのことです。事前に買っておいた卒塔婆を持って来るのを忘れました。お寺の受付に行ってみると、誰もいず、小さいテントの下にテーブルがありました。そこには卒塔婆が積んであり、1枚800円と書かれていました。横には紙の箱があり、上蓋にはお金を入れるために、カッターで切られたような窓が作られていました。驚いたことに上蓋は簡単にはずれ、中にはお金が入っていました。わたくしの財布の中には1万円札しかなく、申し訳ないと思いながら、1枚の卒塔婆をいただきました。家内に「次回の墓参の時に支払いをしよう」と言うと、即座に「後で支払いに来てください」とのキツーイお達し。午後に再度訪れて、誰にも見られることなく100円硬貨8枚を紙の箱に入れました。


 先進国でこんなことが起こりうるのは、恥の文化を持つ日本だけでしょう。誰も見ていなくても「天知る。地知る」。「恥を知れ」と言われることは人間性を否定されることです。だからこそ、無人の野菜市が成り立ち、町中のいたるところに、お金が入った自動販売機が壊されることもなく設置されているのも、日本であればこそでしょう。
 改めて日本人としての誇りを感じた一日でした。