広島市議会議員(安芸区)

墓参で懐かしい方に逢いました。

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 日没後はやや涼しい風を感じるようになりました。赤とんぼも見かけるようになりました。もうすぐ秋ですね。

 

 昨日、南区元宇品に墓参に行きました。後ろから「沖宗くんねエ?」という声がかかりました。80歳をはるかに超えた高齢の女性でしたが、すぐには思い出せん。聞けば、子供のころに通っていた理髪店の奥様でした。

 「あんたはいつもお婆ちゃんのねんねこに負われて9丁目に行きよったね」とのこと。9丁目とは宇品の海岸通り、神田神社の近くにあったマーケットです。60年も前のことをよく覚えてくださっていたことに驚きです。理髪店の親父さんは10年以上前に亡くなっており、奥様は今でも理容師を続けながら、毎日急な坂を上がって墓参しているそうです。

 父親に話すと、その親父さんは将棋が好きで、客をほったらかしにして将棋盤に向かうような楽しい人だったとのことです。待っている客もうるさく言わなかったのでしょう。

 二人の息子とその孫が理容師の跡を継ぎ、都心の理髪店はカープの選手の特約店になっているとか。次男が「アー坊」という名前だったことを思い出しました。わたくしより若かったのですが、昨年亡くなっていました。可愛い笑顔が脳裏に浮かびました。

 しばらくの間、昔話に花が咲いたあと、「ご先祖様が逢わせてくれたんじゃね。あんたも頑張りんさいよ」と励まされて墓参を終えました。こんな年齢になっても、彼女の前では幼いままの「沖宗くん」だったようです。周辺の墓には幼いころの先輩や後輩の名前が書かれた卒塔婆がありました。わずかな時間ではありましたが、「Always 3丁目の夕陽」にタイムスリップしました。