広島市議会議員(安芸区)

ジンバブエのすさまじいインフレ

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。いよいよ年末になりました。行き交う人々も何かと落ち着かない様子です。
 今日はアフリカのジンバブエのすさまじいインフレについて書きます。ムガベ現大統領は就任以来、企業を国有化して欧米資本を追放しました。しかし、経済的な自立ができていなかったため、インフレの波に洗われました。実勢では年率150億%のハイパーインフレとなっています。年率150億%のインフレとは1年間に物価が1.5億倍になるということです。今100円のパンが1年先には150億円になります。全く実感が湧かない数字です。先日NHKの放送では、日本円で300円の濃縮ジュースが700京ジンバブエドルで売られていました。京(けい)は10000兆です。しかもこの値段は数日前の表示であって、放映された日にはなんと、亥(がい)の桁になっていました。亥は京のさらに10000倍です。ジンバブエの最高額の紙幣は10億ジンバブエドルですが、買い物するにはかばんに10億ジンバブエドル札を詰め込んでも足りないそうです。しかし、実際の生活ではジンバブエドルは使われることは少なく、米ドルや南アフリカランドが流通しているそうです。国内ではムガベ大統領の辞任要求の声が高まっているようですが、行方を見守りたいものです。昨年ベトナムを訪れたときも自国のベトナムドンは信用がなく、米ドルや日本円を要求されることがしばしばでした。大国と言われるロシアでさえもルーブルより米ドルや日本円が喜ばれました。自国の通貨を疑うことなく信用できることの幸せを感じています。来年がよい年になりますように。