広島市議会議員(安芸区)

インフルエンザに対するタミフルの使用

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 そろそろインフルエンザの感染が聞こえてきました。今日はインフルエンザウィルスの特効薬であるタミフルについて書きます。上気道の細胞に入ったインフルエンザウィルス1個は8時間で100個に増殖しますので、16時間で1万個、24時間では実に100万個に増えます。タミフルは一旦細胞に入って増殖したインフルエンザウィルスが、その細胞から出て他の細胞へ入り込む段階をブロックします。感染後48時間以内に投与することが望ましいといわれています。
 10歳以上の未成年者の患者がタミフルを服用後、異常行動を起こし、転落などの自己に至った例が報告されたことは記憶にあると思います。この異常行動は、インフルエンザ脳症でも起こることがあり、タミフルとの因果関係はまだ明らかになってはいません。しかし、現在のところ厚生労働省の通達では、この年代には投与しないこととされています。10歳以下の小児についてもタミフルを内服したあとは、(1)異常行動発現の可能性があること、(2)自宅で療養する場合、少なくとも2日間、保護者は小児が一人にならないように注意することが必要です。
 とは言え、最も効果的な方法はうがいや手洗いを励行して、インフルエンザにかからないようにすることにあることは間違いありません。皆様のご健康をお祈りします。